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【便潜血が陰性でも安心できない?】大腸内視鏡検査で本当に安心するために
カテゴリー:内科全般| 2026.04.29
健康診断で行われる「便潜血検査」。
「陰性だったから大丈夫」と安心していませんか?
実は近年、便潜血が陰性であっても大腸がんやポリープが見つかるケースが報告され、注目されています。
症状がない段階では見逃されやすい大腸の病気。だからこそ、より確実な検査が重要です。
本記事では、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の必要性やメリット、検査の流れをわかりやすく解説します。
■ 大腸がんは自覚症状が出にくい病気です
大腸がんは、日本人に非常に多いがんの一つです。
しかし初期の段階では、
・腹痛
・血便
・体重減少
といった症状がほとんど現れません。
また、がんの前段階である「大腸ポリープ(腺腫)」も、基本的には無症状で進行します。
つまり、症状が出てからでは遅い可能性がある病気なのです。
■ 便潜血検査の限界とは
便潜血検査は、便の中に血液が混じっているかを調べる簡便な検査です。
大腸がん検診として広く行われていますが、万能ではありません。
なぜなら、この検査はあくまで「出血の有無」を見ているだけだからです。
例えば
・出血していないポリープ
・一時的に出血していないがん
これらは検出されない可能性があります。
つまり、便潜血が陰性=大腸に異常がないとは言い切れないということです。
■ 実際のケース:陰性でも見つかることがあります
当院でも、以下のようなケースを経験しています。
40代男性、無症状。
健康診断の便潜血検査は陰性。
念のために大腸内視鏡検査を行ったところ、
複数のポリープが見つかり、その場で切除しました。
これらのポリープは、将来的にがんへ進行する可能性があるものでした。
もし検査を受けていなければ、数年後に大腸がんとして発見されていたかもしれません。
■ 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の3つの大きなメリット
① 小さな病変まで見つけられる
内視鏡では、数ミリのポリープや早期がんまで直接観察できます。
便潜血検査では見つからない病変も発見可能です。
② その場で治療(ポリープ切除)ができる
検査中にポリープが見つかれば、そのまま切除が可能です。
これは「がんになる前に治療する」という意味で非常に大きなメリットです。
③ 大腸がんの予防につながる
ポリープを切除することで、将来的な大腸がんの発生を減らすことができます。
大腸内視鏡は単なる検査ではなく、予防医療そのものです。
■ 大腸内視鏡検査はつらい?現在は大きく進歩しています
「大腸カメラは痛い・苦しい」というイメージをお持ちの方も多いですが、現在は大きく改善されています。
当院では
・鎮静剤を使用し、眠っている間に検査可能
・経験豊富な医師によるスムーズな挿入技術(当院では全例で内視鏡学会専門医資格を持つ院長が検査を行います)
・炭酸ガスを使用し、お腹の張りを軽減
などの工夫により、できるだけ苦痛の少ない検査を心がけています。
実際に、「思っていたより楽だった」「気づいたら終わっていた」という声を多くいただいています。
当院は2024年開院ですが、昨年1年間で大腸カメラは700名以上、胃カメラは800名以上と多くの患者様が当院で内視鏡検査を受けておられます。
■ 検査の流れ(初めての方へ)
- 外来での事前説明・予約
- 前日の食事制限
- 当日の下剤内服(腸をきれいにします)
- 内視鏡検査(約15〜30分)
- 検査結果の説明
初めての方でも安心して受けていただけるよう、スタッフが丁寧にサポートします。
■ 費用の目安
保険適用(3割負担)の場合、自己負担はおおよそ以下の通りです。
・検査のみ:7,500円前後
・ポリープ切除あり:20,000〜30,000円程度
※内容により変動します。現在なにも症状が無くても過去に腹痛・血便・下痢・便秘などの症状があった場合は保険適応となる可能性があります。詳細はご相談ください。
※ポリープ切除を行った場合は「日帰り手術」扱いになります。民間の医療保険などにご加入されている場合は保険金がおりることがありますので、保険会社にお問い合わせください。
■ こんな方は大腸内視鏡検査をおすすめします
・40歳以上の方
・便潜血検査で陽性を指摘された方
・血便や便通異常がある方
・ご家族に大腸がんの方がいる方
・これまで一度も大腸カメラを受けたことがない方
症状がなくても、一度は受けておく価値のある検査です。
■ よくある不安への回答
「いきなり検査は不安…」という方も多いですが、
まずは外来での相談だけでも問題ありません。
・検査の必要性があるか
・どのタイミングで受けるべきか
・不安点の解消
を丁寧にご説明します。
■ まとめ:本当の安心は「見て確認すること」
便潜血検査は重要なスクリーニングですが、それだけでは不十分な場合があります。
本当に安心するためには、大腸内視鏡検査で直接確認することが最も確実です。
大腸がんは、早期発見・早期治療で十分に治る可能性のある病気です。
そして内視鏡検査は、「見つける」だけでなく「予防する」ことができます。
■ ご予約・ご相談はこちら
当院では、大腸内視鏡検査のご予約を随時受け付けております。
・WEB予約(24時間受付)
・お電話でのご相談
「まずは話を聞いてみたい」という方も歓迎です。
“異常がないことを確認する”ことも、大切な医療です。
将来の安心のために、ぜひ一度ご相談ください。


