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このような症状が出たら—倦怠感

カテゴリー:内科全般| 2025.02.23

倦怠感

「気分がすぐれない」「だるい」「気力が無い」などの症状は「全身倦怠感」などと表現されます。

このような感覚は多かれ少なかれ病気の方のほとんどに存在するため、これだけでなんの病気であるかを判断することは難しいですが、背景に重大な病気が隠れていることもあるため、このような症状が持続する方は一度詳しく調べてみることをお勧めします。

全身倦怠感をきたす原因としては次のようなものが考えられます。

・低血圧

・貧血

・脱水状態

・風邪などの感染症

・自律神経障害

・メンタルの不調

・ホルモンの不調

・肝臓病

・腎臓病

・心不全

・糖尿病

・がん

 

全身倦怠感をきたすような病気は上記のように多岐にわたり、診察時に詳しく症状をお伺いしながら適切な検査を行っていきます。

低血圧や貧血、脱水などが原因の場合はふらつき・立ちくらみなどの症状を伴うことが多いです。血液検査などでこれらが疑われる場合は点滴や内服薬で治療を行っていきます。貧血が認められた場合は貧血の原因を調べることも重要です。

発熱や咳・鼻水などの症状を伴う場合は風邪などの感染症が疑われます。

自律神経障害やメンタルの不調に対しては当院では漢方薬の内服など内科的な治療を行っております。必要があれば心療内科など専門的なクリニックをご紹介致します。

甲状腺ホルモンや女性ホルモンなどのホルモンの不調でも倦怠感が出現します。エコーや血液検査などで甲状腺の形態やホルモンの分泌量を測定し、状態に合わせた治療を行っていきます。専門的な治療が必要な場合は近隣の内分泌内科や婦人科と連携致します。

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれており、肝臓が悪くなってもなかなか症状が出づらいですが、肝臓病が進行し肝硬変の状態となると全身倦怠感が出現します。他にも黄疸(目や体が黄色くなる)、全身のむくみ、お腹の腫れ(腹水)などが出現することがあります。黄疸は自分ではなかなか気がつかないこともあります。長らく日本では肝臓の病気といえばB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎が多かったですが、近年では脂肪肝やアルコール性肝障害により肝硬変・肝臓がんとなる方が増えています。肥満気味の方やアルコール多飲のある方は注意が必要です。

腎臓は血液中の不要物・老廃物や過剰な水分を回収し、尿の中に排泄する仕事をしています。腎臓が悪くなると、この働きが低下し血液中に老廃物や過剰な水分が貯まって全身倦怠感・高血圧・むくみなどを引き起こします。診断のためには血液検査や尿検査・腹部エコーなどで腎臓の値、尿の状態をチェックします。

心不全があると、歩いたり動いたりするとすぐ息切れをするなどの症状が出現します。胸のレントゲンで心臓の影が大きくなっていたる、血液検査でBNPという数値が上昇している場合は心不全の可能性があります。

糖尿病でも高血糖の状態が持続すると全身倦怠感が出現することがあります。健診などで血糖値が高い、HbA1cが高いなどを言われたことがある方は一度受診されることをお勧め致します。

そして全身倦怠感の原因となる病気として重要なものとしては「がん」があります長期間倦怠感が改善しない、体重がどんどん減っていくなどの症状が続く場合は注意が必要です。

がんが疑われる場合はレントゲンやCT・エコー、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)などの画像検査を行い、診断をしていきます。また万が一がんが見つかった場合は、当院では宝塚市立病院・関西労災病院・兵庫医大・阪大病院など近隣のがん拠点病院と緊密に連携しておりますので、病気の状態や患者様のお住まい・ご希望に合わせて、スムーズに安心して適切な治療を受けて頂けるように責任を持って手配致します。

「体がだるい」などの症状が続く方はぜひお気軽にご相談ください。